ロッキングフィンガー

こんにちは!
さいとう接骨院、院長の大塚です。
ロッキングフィンガー(骨に靭帯が引っかかり指が伸ばせなくなってしまう)という珍しい症例の施術をしたので、お話しさせてください。
その患者さんは、昨日、布団干しをしてから、急に左中指を伸ばすことが出来なくなったということで1日様子を見ても変化なく指が伸びないということで来院されました。
※痛みはなく動かせない(指が伸ばせない)とのことでした。
※ただ指を曲げることは、出来ていました。
さっそく指を見せていただきました。
私の見立てでは、腱、靭帯は、痛めていない脱臼もしていないと判断しました。
これは、ロッキングフィンガーと言って骨に靱帯が引っかかって、はまりこんでおり、指が伸ばせなくなっているとすぐに分かりました。
そこで、患者さんには、下図の画像を見せながら説明をさせていただき、すぐに整復に入りました。
☆上記図のように中手骨の一部(骨棘)が側副靭帯、副靭帯に挟まってしまい指が伸ばせなくなってしまう症例=ロッキングフィンガー
ここで私自身がおこなった整復動作をお話させてください。
①指を最大に屈曲(曲げる)
※ひっかかっている靭帯を緩める目的があります。
②指を橈屈させる(母子側に曲げる)
③指を回外させる(母子側に捻る)
④ゆっくり伸展させていく(指を伸ばしていく)
整復動作を何回か繰り返しているうちにガクッという感触がありました。
これは、骨に引っかかっていた靭帯が外れ、整復がされた感触だと思います。
そこで指を動かしてもらうと伸ばせるようになりました。
整復後は、同じ動作をしないに(指先に引っ張る力)が加わらないように指導をさせていただき、靭帯、骨の動きが良くなるように特殊なローラーの施術をしてテーピングをして治療は、終わりました。
その後、患者さんからお電話にて、その後の再発がないことと、お礼の言葉をいただきましたので紹介させていただきます。
患者さん本人は、突然のことで何が起きたのかわからなくかなり不安とのことでしたが、先生が説明と整復をしてくださりとてもありがたかったと、ありがたいお言葉をいただきました。
私自身もあまり見たことのない症例でしたが、説明や整復がしっかりと行えて予後も良好で日常生活に問題が出ておらずよかったと思っております。
珍しい症例でしたのでご報告させていただきました。